“人間と性”教育研究協議会の「性的マイノリティ教育研究セクション」
は産経新聞社(本社・東京都千代田区)に対し、8月18日付けの朝刊紙
上(産経抄)にて掲載された記事が、同性愛の子どもたちを含む性的少
数者らの人権を侵害する記事が掲載されたとして、先月22日に公開質問
状を発送した。産経新聞社へ回答を求めている主なものは以下の5点。
(1) 産経抄本文中「ジェンダーフリー」という言葉を「性差解消」と訳
している根拠 (2) 産経抄本文中「そういう人たちは両性具有とか同性
愛を過剰に強調し」とあることについて、日本教職員組合が両性具有や
同性愛を「過剰に強調し」たとする具体的な根拠 (3) 産経抄本文中
「男女間の性愛と同列に扱う。男女間の性愛をことさらに『異性間情愛』
と呼んだりしている。こうなるとなにが正常なのか、判断する常識を人
びとから、とくに子供から奪っていくことになる。」とあることについ
て、貴紙ではなにを「正常」としているのか (4) 産経抄本文中「男ら
しさ・女らしさを否定するジェンダーフリー教育の弊害は、国を危うく
することになりかねないからだ。」とあるが、「男らしさ・女らしさを
否定するジェンダーフリー教育」を行った教育実践はあるのか。 (5)
「ジェンダーフリー教育」がなぜ「国を危うくする」と考えるのか。
□産経新聞の記事
https://www.sankei.co.jp/news/030818/morning/column.htm (8月18日)
□OFFICIAL SITE (性的マイノリティ教育研究セクション)
https://www.geocities.jp/education4clover/Section_M_about.html
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