共和党が2004年大統領選挙の目玉として同性愛結婚に反対する意向を示したことを受け
て人権団体「Human Rights Campaign(HRC)」は、100万ドル(約1億1千万円)をかけて
同性愛結婚のイメージアップキャンペーンを開始した。HRCは全国紙に掲載する5種類の
広告の内容を発表し、今回のキャンペーンが、同性愛結婚が社会に有益であることを
示すものであると説明する。広告には、3人のこどもを育てているメリーランンド州のレズビアンカップル、
年配の女性カップル、黒人女性カップル、クリスチャンのカップルなど、
実在の同性愛者たちがそのまま登場し、次のようなメッセージを伝えている。
「これらの家族は、ほかのアメリカ人家族と同じように税金を払っていますが、
同じ権利を受けていないのです。同性愛結婚によって、これらの家族にも、
病院に見舞いに行く権利、保証や年金の受給、社会保険、配偶者や子どもの世話をする権利が保障されます。
2000年の国勢調査によると、アメリカの99.3%の地区に同性愛者のカップルが存在します。
わたしたちは、あなた方の家族や友人の中、近所、職場などに確実に存在しています。
みなさんが身近な同性愛者、バイセクシャル、トランスジェンダーに気がつけば、
差別は間違いで、アメリカ的ではないことをさとるでしょう。」
□OFFICIAL SITE
https://www.hrc.org/
|milk vol.77 2003/11/22 |home|2003 |