【国際】 IOC・性同一性障害選手の五輪出場認める

国際オリンピック委員会(IOC)は今月13日、性別適合手術(※)を受けた選手が、 術後の性別にて五輪への出場を可能にする新規則をまとめていることを明らかにした。 新規則では、男性から女性、女性から男性の両方のケースについて、 術後から一定期間が経過していることを条件に、出場を認める方向。 IOCは、数週間以内に方針を固めて、詳細を明らかにする予定。

パトリック・シャマシュ医事部長(フランス)は「われわれは差別をしない。IOCは人権を尊重する」とコメント。 来年のアテネ五輪へ出場する可能性のある選手の中に、性同一性障害の選手がいるかどうかはわからないが、 IOCとしては人権配慮の方針から、早期に環境整備を行う必要があると判断したようだ。 また、男性選手から女性選手へ性別が変更された場合、 他の女性選手よりも有利になるのではないかとの指摘については、術後には、 男性ホルモンや筋肉の量は減少するため、とくに問題にはならないと説明している。

※「性転換手術」という言葉は、性自認が転換するわけではなく、 誤解を与えやすい表現であることから、現在は「性別適合手術」 「性別再判定手術」などの言葉に改称されている

□【国内】 日本女子プロゴルフ協会・性転換選手の受験資格認めず
https://www.milkjapan.com/1999fn11.html
□【オーストラリア】 シドニー・五輪閉会式にドラァグ・クイーン総勢40人出演
https://www.milkjapan.com/2000dn04.html

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