【ノルウェー】ルーテル教会・監督に同性愛教育
先月末からルーテル教会の11人の監督が、性教育の講座を受講している。これはノルウェー人の最近の性に関する自由主義的な概念を少しでも理解し、同教会で最近問題となっている同性愛について対処しようとするもの。同性愛は教会を二分する問題として最近は大きく取り上げられており、オッド・ボンデビック監督協議会委員長は、「教会は実際の世界ともっと関係をもつべきで、とくに同性愛問題をもっと広い視野で見る方法を得たい。そうでないと完全に仲たがいの関係にはまってしまいかねない」と述べた。

同教会では、同性愛者を牧師として按手することを禁じているが、同教会初の女性監督となったロザマリエ・コーン牧師が、レズビアンで女性と結婚したシリ・スンデ牧師を牧師として再任したため、さらに大きな懸案となった。

ノルウェーの民法では、同性愛者同士の結婚は実質的に異性間の結婚と同等に扱われる。しかし、ノルウェー・ルーテル教会は倫理的に教会として同性愛者を牧師とすることは認めないと1997年の総会で決議している。


|milk vol.28 2000/04/22 |home2000

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