【国内】産婦人科学会・98年国内体外受精児が初の1万人突破
「体外受精」で生まれた子どもの数が、1998年の1年間で1万986人に達し、 83年に東北大学での初出産以来、はじめて年間1万人を超えたことが先月 19日、日本産婦人科学会(藤本征一郎会長)の調べで明らかになった。これで、合計4万7,471人が体外受精で誕生したことになる。

体外受精は、採取した卵子と精子を体外で受精させ、母体に戻す技術。試験の中だけで混ぜるだけで受精卵ができるが、この方法で1年間に生まれた子どもは5,751人。精子運動が弱いため、細い管で精子を直接卵子に注入、受精卵を母体に戻す顕微受精の手法で生まれた子どもの数は3,671人だった。いったん凍結した受精卵を母体に戻して妊娠・出産させたケースも1,564人で、新しい生殖医療技術を使う妊娠が増えていることもわかった。

夫以外からの精子提供を受ける人工授精(AID)は、全国19箇所の施設で、 1,711人に実施され、188人の子どもが生まれている。


|milk vol.29 2000/05/22 |home2000

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