【米】一部の民主国家はエイズで破綻する?
米政府は先月末、エイズの世界的な蔓延は、国家を崩壊させる恐れのある、安全保障上の脅威であると位置付けた。クリントン政権は、エイズを「健康上の脅威というだけでなく、アフリカやアジアで政情不安を引き起こす恐れさえある不安定要因」と説明している。

米情報関係筋が今年1月に提出した報告書によると、エイズの広がりと「一部の民主国家が破綻する可能性」を関連付けており、エイズの蔓延が引き起こす社会不安によって、「内戦や民族紛争、民族虐殺や政府の転覆」などが起きる可能性が指摘されている。

また、エイズ被害はアフリカ南部だけでなく、旧ソ連地域でも拡大していると指摘。2000年末には、ロシア国内のHIV感染者が100万人に達する可能性が強いとして、さらなる警戒を呼びかけている。


|milk vol.29 2000/05/22 |home2000

このページのトップへ戻る