【米】自動車ビッグスリー、同性愛者のパートナーにも健康保険適用へ
ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、ドイツのダイムラー・クライスラーの米自動車ビッグスリーは6月9日、米国内の50万人近くにおよぶ従業員のうち、同性愛者のパートナーにも、異性愛の夫婦と同様に健康保険が適用され、医療手当てを完全支給することを決めた。全米自動車労働組合が昨年から同性愛者にも雇用保険の適用を強く求めていたためで、権利擁護活動が認められた形となった。今年8月より実施する。

適用を受けたい場合は、パートナーが同性であることと、6ヶ月以上の期間、そのパートナーと生計をともにしていることを証明しなければならない。フォードでは、健康保険の負担額が、今回の改正により、現在の年間約20億ドル(約2,140億円)から500万ドル程度増える見込みだという。

米国内では、同性愛者にも健康保険制度を適用する企業や自治体などが急激に増えており、全米のトップ500社中で100社程度に上るといわれており、アメリカン航空やIBMなどもその中に含まれている。今回のビッグスリーの対応で、これまでこの問題に消極的だったほかの「旧来型産業」の経営者らが、同様の措置に踏み切る動きが加速すると見られている。


|milk vol.30 2000/06/22 |home2000

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