【米】国連女性会議・「家族の定義」めぐり、西側諸国とバチカンらが対立
今月5日にニューヨークの国連本部で開幕した国連特別総会「女性2000年会議」は、「性の権利」をめぐり、宗教的伝統を重視する国々と西側先進国との間で意見が対立、取りまとめ期限である8日を過ぎても全会一致での採択が得られず、紛糾している。

争点となっているのは、妊娠中絶や家族の定義(未婚のカップルや同性愛者)拡大を示唆する文言で、カトリックの総本山であるバチカン市国や一部イスラム諸国が強く反対、削除を要求している。

ロビンソン国連人権高等弁務官は今月4日、ニューヨーク市内で開かれたフォーラムにて、「男女平等の流れを逆行させようとしている国がある」と指摘。人権団体アムネスティ・インターナショナルは5日、第4回世界女性会議での合意を骨抜きにしようとしているとして、バチカン(ローマ法王庁)、イラン、アルジェリア、シリア、ニカラグア、リビア、モロッコ、パキスタンを名指しで非難する声明を発表した。


|milk vol.30 2000/06/22 |home2000

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