【米】ボストン検認裁判所・二人の「母親」認める
マサチューセッツ州で、息子の出生証明書から「父親」の欄をなくし、お互いが「母親」として記載されるよう、ボストンの検認裁判所に申し立てを行っていたレズビアンカップルの主張がこのたび認められた。(検認裁判所とは、日本の家庭裁判所のようなもの)

今回申し立てを行っていたのは、メリー・ジェイン・クノールさんとクリスティーン・フィンさん。人工授精を受けたクノールさんの卵子がフィンさんの子宮に植え付けられ、フィンさんが出産した。弁護士のジョセフ・カウフマン氏によると、双方が出生に関して生物学的な役割を果たしたことが二人とも母親と認定されたポイントであったと語る。

したがって、この裁定によって、今後すべての同性愛カップルが出生証明書に両親として記載されるわけではない。人工授精を受けた一方が子どもを生むレズビアンカップルの場合は、これまで通り養子という選択肢しかない。

今回の裁定は、一連の伝統的家族のあり方を見直す動きの一つである。昨年マサチューセッツ州では、別れた同性愛カップルの片方を「事実上の親」と認定し養育した子どもに面会する権利を認めている。


|milk vol.35 2000/10/22 |home2000

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