【フランス】レズビアン小説「テレーズ・アンド・イザベル」が発行
文芸作品を多く手がけるフランスの大手出版社ガストン・ガリマール社が、50年前に発売を取りやめた小説「テレーズ・アンド・イザベル」を発行した。この作品はレズビアンをテーマにした小説で、作者はジャン・ジュネ、シモン・ド・ボーボアールに並ぶフランスの文豪、ビオレット・ルダック。1968年には、ラドリー・メッツガー監督により映画化もされている。

今回の出版について出版元では、「当時はこのような青少年の同性愛を描く適当な時期ではなかったため発売を自粛せざるをえなかった」と話している。

フランスでは昨年11月、同性のカップルを法的に保護するPACS(パックス)法が成立、現在ではフランス国内の意識革命がひろがり、同性愛者はすっかり市民権を得ている。これまでPACSに登録したカップルは、当初のフランス政府の予想をはるかに上回る2万3千組に達する。


|milk vol.36 2000/11/22 |home2000

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