【米】CAN・テレビ番組にも同性愛表示の有無を
アメリカの保守的クリスチャングループが連邦通信委員会(FCC)に対し、同性愛表現を含む番組に、その内容が分かるように分類を示すよう要求している。テレビ番組の内容についてはFCCが公的な機関として働いているが、現在のところ、表示はテレビ局の自由裁定にまかされている。多くのテレビネットワーク、ケーブルテレビ事業者、衛星放送事業者は暴力、セックス、性的な表現について自主的な基準を設け、警告を番組に挿入しているが、今回「クリスチャン・アクション・ネットワーク」(CAN)は「同性愛によるセックス」についても同様の表示を求めた。 CANは一例として、イエスが実はレスビアンでマリアとの同性愛関係にあったとする番組がケーブルテレビで放送されたことを挙げている。

この要求に反対するグループは、昔姦通を働いた者に目印として付けさせた緋文字をテレビ番組につけるようなものだと反発している。CANはテレビ局のプロデューサーが恣意的に同性愛を勧めているとは思わないが、親としてこれから見るテレビがどのような番組内容であり、同性愛を含むのかどうかを知ることは大切と主張している。

米国の保守クリスチャングループ指導者の一人ジェリー・ファウエル氏は、アメリカ公共放送PBSの番組で同性愛を意味するとされる紫色の服を身につけ、三角形のアンテナを示した映像は、同性愛を肯定的に表現したものだと批判した。(参考記事・ソース:3月3日付ルーテル・アワー・プレス・サービス他)


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