プロテスタント教団としては国内最大の日本基督教団(東京都新宿区、小島誠志総会議長)に今春、同性愛の男性牧師(29)が誕生した。教団によると、牧師(教師)試験の前に同性愛者であることを告白して牧師に任用されたケースは初めて。男性の受験に際し、教団内では賛否両論が起こり、「同性愛者に関する規定がない」との理由から合格が認められたが、聖職者の「性」をめぐる論議は聖書の解釈にもかかわるだけに波紋を広げそうだ。
この男性は都内の神学校の学生だった昨年春、キリスト教関係の月刊誌で実名で同性愛を告白した。「これまで教会関係者には同性愛者はいないものとして、公に議論されなかったが、実際にはいることを認知させたかったため」で、今年3月初旬の筆記と面接による牧師検定試験を受けて合格。現在、都内の教会で牧師を務め、信徒への説教を行っている。(参考記事・ソース:5月9日付け 毎日新聞)
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