【国内】埼玉医科大学の性転換患者が戸籍変更申し立てへ
埼玉医科大学総合医療センターで正当な医療として国内初の性転換手術を受けた東北地方の30歳代の患者が、「現在の性別が戸籍に記載されていると、社会生活に不都合が生じる」などとして、戸籍の記載を「長女から長男へ」変更する許可を求める審判を家裁に申し立てる意向を、10月22日までに固めた。戸籍法では、出生時の記載に誤りがあった場合を除いては、戸籍の変更を認めていない。性転換手術に対応する社会的な法整備の遅れがクローズアップされているだけに、司法の判断が注目される。

国内では1994年、乳房除去手術を受け、「二女から二男」へ性別変更を申し立てた審判では、横浜家裁は性同一性障害を認めながらも、「性別は、生物学的、生理学的な見地から判断される。社会生活上の不都合も一時の苦痛と言えなくもない」として、申し立てを却下している。


|milk vol.11 1998/11/22 |home1998

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