【案内】 Rainbow College・LGBTのための学生生活ガイド公開開始のおしらせ

セクシュアルマイノリティーズ・インカレ・ネットワーク「Rainbow College」は、 2007年8月11日より、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー(LGBT)など 性的マイノリティの学生のための支援サイト「みんなのキャンパス〜LGBTのための学生生活ガイド」の公開を開始しました。

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど性的マイノリティの学生・若者たちは、 さまざまな悩みや生きにくさを抱えて生きています。私たちの周囲は、「おかま・レズ・ホモ」などといった セクシュアリティに関する蔑みの言葉であふれています。 時には、学校でいじめや暴力の対象となったり、家族から逃げざるをえない状態に追い込まれたり、メディアが流布するステレオタイプなイメージとの葛藤 に悩んでみたり。悩みを抱え、孤立し、自殺という選択をしなければいけない性的マイノリティがこの社会には多くいます。

私たちは、こうした学校の現状を少しでも変えていこうと、このサイトを立ち上げました。 また、周囲に性的マイノリティであることで悩みを抱えている学生・若者がいましたら、ぜひともこのサイトの存在を知らせてあげてください。

なお、まだ作成中のコンテンツもありますが、随時情報をアップしていきますので、どうぞご期待ください。 今後、性的マイノリティにフレンドリーな全国の大学教員の方たちのリストや性的マイノリティの学生へのメッセージ、インタビューなどを掲載していきます。

■運営目的

LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)などの性的マイノリティの学生にとって、学校はなにかと息苦しいものです。「みんなのキャンパス〜LGBTのための学生生活ガイド」は、150以上の大学等のLGBTフレンドリーな情報を発信する日本初のウェブサイトです。私たちは、大きく以下の3つの目的を持って、このウェブサイトを運営しています。

(1)性的マイノリティ当事者の学生への学生生活サポート
(2)性的マイノリティ当事者の受験生へのLGBTフレンドリー大学への進学サポート
(3)LGBTフレンドリーな大学をつくるための資料提供

これらの情報は、高等学校、予備校などへ配布され、大学進学情報として活用されるほか、全国に存在するLGBT学生サークル・当事者が自身の学生生活の向上のために活用します。

■情報源

このウェブサイトの内容の基礎は、Rainbow College × 目白大学加藤研究室「性的マイノリティのための学生生活ガイド作成研究」の成果に基づいています。この研究は、全国の大学を中心とする学校の、「キャンパス・ハラスメント」ガイドラインの内容や性的マイ ノリティのサークルの存在の調査、性的マイノリティのサポートに造詣の深い教職員へのインタビュー実施、などをその内容とするものです。

もっとも、机上の研究という形では見えにくい部分もあるのが、日本のLGBTの現状。そこで、このウェブサイトでは、一般閲覧者の口コミ情報も交えて、LGBTと学校生活に関連した様々な「生きた」情報を有機的に構成していくことを狙うものです。つまり、今このウェブサイトをご覧になっているアナタも重要な情報源!ということになります。また、性的少数者にフレンドリーでサポートしてくれる全国の大学教員が、そんな学生・若者を支えます!

■運営主体

このウェブサイトは、Rainbow Collegeと目白大学加藤研究室が共同して運営しています。なお、本活動は、財団法人日本性教育協会第18回学術研究補助金(研究者:加藤)の助成を受けています。

Rainbow College(レインボーカレッジ)は、レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー(LGBT)などのセクシュアルマイノリティーズの学生が、より良い学生生活を送ることができるよう、志を持つ人どうしが連帯し、共に考え、共に行動するための「セクシュアルマイノリティーズ・インカレ・ネットワーク」です。詳しくは下記ウェブサイトをご覧ください。

■応援メッセージ

このプロジェクトには、たくさんの方からの応援メッセージを頂いております(50音順)。

・石川大我さん(ピアフレンズ実行委員会代表)

こんなリストが欲しかった!「自分の通う学校に、フレンドリーな教員がいる」この事を知るだけでも多くのLGBTにとって絶大な支えになることでしょう。「つながり」の「キッカケ」を与えてくれたプロジェクトに感謝!あとはリストを使いこなすボクらにかかっている。毎年人数が増えていくだろうリストの更新を心待ちにしています。

・尾辻かな子さん(前大阪府議会議員)

私はオープンなレズビアンとして学生生活を送ることはできませんでした。友達、サークル、ゼミ等での、人間関係が壊れるようで怖かったのです。このような情報があることで、学生生活がより充実したものにな ると思います。是非継続して取り組みを!

・上川あやさん(世田谷区議会議員)

性をめぐる規範は、時代と地域により変わりうるものです。今の日本の「常識」が普遍的な価値でもありません。未来は変えていくことができます。より寛容な社会を目指して共に歩いていきましょう。

・かじよしみさん(アイデンティティハウス)

多くのLGBTの若者に勇気を与えるすばらしいプロジェクトだと思います。また、大学関係者の方々が、自分と共にいるLGBTの存在に気付き、あらゆる人々にとって居心地の良い大学を目指そうとするきっかけになることを願っています!

・清水尚美さん(LGBTの家族と友人をつなぐ会)

子どもからカミングアウトを受けてはじめて性の多様性を知りました。 生まれ持った多様な性は一人ひとりの大切な個性です。親として、一人の人間として、どんな人間も自分らしく生きられる社会を心から願って やみません。このプロジェクトによって理解の輪が広がっていきますように!

□OFFICIAL SITE
https://lgbtresearch07.blog104.fc2.com/


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