【連載】 MILKCINEMA 『スーパーマン リターンズ』

□筆者:MITSU (みつ) プロフィール
mitsu_1996@yahoo.co.jp
1972年7月25日生まれ。「MOVIE Watch」(インプレス)等でライターと して活動、東京国際映画祭などを取材。MILKでは創刊時より映画関連記 事を担当。映画製作に携わった経験もあり、作り手側にたった視点も併せ持つ


「映画はDVDで十分」と言う筆者が封切り映画を自腹で鑑賞。パート ナーとともに高いお金を払い、貴重な時間をさいて、映画館へ足を運ぶ 価値があるのかどうか?を基準に厳しく評価します。

地球から忽然と姿を消して、故郷へ戻るために宇宙の果てを旅していた スーパーマンことクラーク・ケント。だが、故郷のクリプトン星が消滅 していたことを知り、長い年月をかけ、唯一の「家族」が残る地球へ5 年ぶりに帰還した。しかし、そこには「スーパーマンを必要としていな い世界」が存在していた。かつての恋人ロイスは結婚をし、息子が生ま れ、理想的な家庭を築いていた。そのころ宿敵レックス・ルーサーは、 刑務所から脱獄、全人類を標的にした破壊計画を着々と進めていた…。

『スーパーマン4』(1987年)から19年ぶり、クリストファー・リーブ の死後、初めて作られたシリーズ最新作。監督は『X−メン』シリーズ のブライアン・シンガー。二代目スーパーマンは、「ウィル&グレイス」 などテレビドラマで活躍していたブランドン・ラウス(26才)が大抜擢。 宿敵ルーサー役には、『ユージュアル・サスペクツ』以降、ブライアン に絶大なる信頼を寄せているケビン・スペイシーが出演を快諾した。

「スーパーマンはどれだけ同性愛的か?」という記事が雑誌「advocate」 に掲載され、全米でスーパーマンの同性愛論争が巻き起こった。ゲイを 公言しているブライアン・シンガーがメガホンをとったこともあり、そ ういった声が出てくるのだろうが、作品を見るかぎりでは、ゲイ的な要 素は感じられず、むしろ、家族や親子の絆をどう表現するかに意識が向 けられているようだった。監督自身も語っているように、ブライアンの作品の中 で「もっともヘテロセクシュアル的な映画」と言えるかもしれない。

ストーリーとしては『スーパーマン』(1978年)と『スーパーマン2/ 冒険篇』(1981年)を主に踏襲しているので、あらかじめ見ておくか、 あらすじをおさえておくと一層楽しめるだろう。映画館で作品を見て、 興奮し、驚嘆する。映画の感動を思い出させてくれるような傑作だ。

【MILKCINEMA】 総合評価:◎ T:4 S:3 A:4 P:5 M:4

総合評価マークは(◎…劇場へ足を運んで正解だった、デートに最適 ○…DVDで十分と思った △…テレビで十分と思った ×…駄作) Tはテンポ、Sはストーリー・脚本、Aはキャスト・演出、Pは映像、 Mは音楽の評価について各5段階で評価。(5…かなり評価できた  4…評価できた 3…順当な出来栄えと思った 2…努力が足りないと 感じた 1…完全に手を抜いているように感じた)

■原題:Superman Returns
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■2006年・米/154分/シネマスコープ
■サロンパス 丸の内ルーブルほか全国松竹東急系にて公開中

□OFFICIAL SITE
http://wwws.warnerbros.co.jp/supermanreturns/


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