血縁と婚姻を越えた関係に関する政策提言研究会の対府交渉プロジェク
トは6月28日、プロジェクト代表を含むメンバー8名が大阪府庁へ出向
き、性的指向による差別を受けている人々の人権擁護施策推進に向けた
要請書を大阪府企画調整部人権室に提出した。大阪府では、2001年3月
に制定した「大阪府人権施策推進基本方針」の中で、取り組むべき主要
課題として「性的マイノリティとされる人々」の人権に関して言及して
いるが、今回のプロジェクトでは、差別撤廃へ向けた府の具体的な取り
組みを実現させることを目的としている。
今回提出された要請書では、性的指向に関する正確な知識や情報を盛り
込んだ小冊子の作成、および、大阪府、府内市町村の公共施設への配布、
性的指向による差別の問題を教育のテーマのひとつとして取り上げるこ
と、(自治体レベルにおける)同性間のパートナーシップの法的認知・
保護、同性パートナーの扶養家族扱い(国民健康保険)および財産分与
などに関する国への働きかけを求めている。
さらに、家庭内暴力(DV)防止プログラムに、同性パートナーへの暴
力や同性カップルの子どもへの暴力防止の視点も必要であることや、性
的指向による差別や性的指向に関する無理解が毎年多くの同性愛者らの
自殺者を出している原因になっているとし、性的マイノリティの立場が
考慮されていない現在の自殺防止プログラムの不備なども指摘している。
(情報提供:MAK)
□OFFICIAL SITE (血縁と婚姻を越えた関係に関する政策提言研究会)
https://www.geocities.jp/seisakukenjp/index.html
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