【案内】 講演会「日本文学の中の女性表象とレズビアニズム」

東京女子大学「日本文学におけるセクシュアリティの多様性の研究・教育の展開」による講演会。 文学はその時代、社会、文化の反映です。読者ひとりひとりの読みの解釈によってその文学を新しく書くということでもあります。ひとつの文学を百人が読めば百通りの文学が出来ます。いい文学には、深く埋め込まれている核のようなものがあります。その多くは時代の外に追いやられ見えなくされているものが多いのです。それを見つけると文学読みが楽しくなり言葉の力のようなものを共有できます。私は三島由紀夫論で彼の女性性から男性性へのジェンダー移行とセクシュアル・アイデンティティの苦悩を分析しました。今回は村上春樹文学を中心に女の表象と特に女と女の性愛関係である、レズビアニズムの表象の意味を女の恋愛史とともに解読します。

・講演会「日本文学の中の女性表象とレズビアニズム ―村上春樹、村田喜代子を中心に―」
■講師:渡辺みえこ氏(詩人・評論家)
■日時:2005年12月14 日(水)14:55〜16:25
■料金:無料(事前申込不要)
■場所:杉並区東京女子大学(西荻窪より徒歩12分)

■渡辺みえこ(美恵子)氏プロフィール:
1943年東京深川生まれ。慶応大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。武蔵野美術大学油絵科卒業。横浜国立大学学術修士(超領域文化科学)。現在、国学院大学、日本女子大学(芸術、思想)他兼任講師。

[受賞] 第12回、新世紀美術協会奨励賞。第25回、新世紀美術協会文房堂賞 。第1回女性文化賞(三島由紀夫論)。
[著書] 『女のいない死の楽園 供犠の身体三島由紀夫』現代書館1997年。 紀行文学 『女ひとり漂泊のインド 恵みの岸辺ヴァーラーナスィー』彩流社1999年。共著 『買売春と日本文学』 東京堂出版 2002年。解説「娼妓『春駒』の日記」 『女性のみた近代U 森光子 春駒日記』 ゆまに書房 2004年、他。詩集『声のない部屋』思潮社2001年他6冊。『「村上春樹」と女性の恋愛史』(仮題)御茶の水書房2006年春刊行予定

□OFFICIAL SITE
https://office.twcu.ac.jp/support/koza/GPnichibun-2005-4.html


|milk vol.-- 2005/11/22 |home2005 |