同性愛、女性差別、ユダヤ人差別、テロリズムなどをテーマした作品で知られるライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督(享年37歳)。短い人生の間に42本の作品を残し、生きていればヴィム・ヴェンダースと並ぶ世界的な監督になっていたであろう彼の11作品を特集上映します。上映作品は『シナのルーレット』『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』『出稼ぎ野郎』他。
■日時:2003年9月26日(金)〜10月4日(土)
■料金:600円
■場所:アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11 アテネ・フランセ4F
TEL:03-3291-4339 (13:00〜20:00)
【話題】 没後20周年・ファスビンダー監督作品が全国劇場公開
https://www.milkjapan.com/2002em04p.html
□OFFICIAL SITE
https://www.athenee.net/culturalcenter/
■ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー プロフィール:
1945年5月31日、バート・ヴェーリスホーフェン生まれ。1968年に設立
した劇団「アンチテアター」のメンバーらとともに映画制作を始める。
(以下、解説・北条貴志)
1969年『愛は死よりも冷酷』でデビューし、外国人労働者への偏見を扱った2作目
『出稼ぎ野郎』で注目を集める。以降、精力的に作品を発表し続ける。『マリア・ブラウンの結婚』
('78年)で、ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督となり、1979年には、念
願の『ベルリン・アレクサンダー広場』を映画化。。
『四季を売る男』('71年)がドイツ映画大賞、『不安と魂』('73年)がカンヌ国際
映画祭でFIPRESCI賞、エキュメニック審査員賞、『ヴェロニカ・フォスの憧れ』
('82年)がベルリン国際映画祭金熊賞を受賞する。
フランソワ・オゾン監督作『焼け石に水』はファスビンダーの戯曲を基にしている。
私生活上では、女優のイングリッド・カーフェンやハンナ・シグラとの関係もあった
が、複数の男性との恋愛関係もあり、ファスビンダーと別れた後、自殺した者もいた。
著書に「映画は頭を解放する」(勁草書房)など。
ファスビンダーの作品は、第2時大戦後の西ドイツを舞台に、驚異的な高度経済成長
に恵まれながらも、社会の周縁に生きることになった人々の姿を通して、社会の矛盾
や人間性の本質に肉迫していく。『自由の代償』や『シナのルーレット』『ケレル』
ではゲイ、『ペトラ・フォン・カントの涙』ではレズビアン、そして、『13回
の新月の夜に』ではトランスジェンダーが登場する。セクシャルマイノ
リティだけではなく、『出稼ぎ野郎』『不安と魂』では外国人労働者な
ど、マイノリティに対する視点が顕著で、そうした主題をドラマとしてうまくとらえている。
1979年には、念願の『ベルリン・アレクサンダー広場』を映画化。
1982年6月10日、心臓障害により37歳で急死。(麻薬の服用過多ともいわれている)
|milk vol.75 2003/09/22 |home|2003 |