【案内】 「アジアのエイズ活動家」を招いての連続ワークショップ開催のおしらせ

アジアでも特にHIV感染の広がりが大きいインド国内では、「ソドミー法」 によって同性間の性行為は犯罪とされ病理の対象とされています。このような 現実の中でも同性愛者のNGOが中心となって、エイズ予防啓発の活動は、イン ドでも積極的に展開されてきました。

しかし2001年7月には、ボンディオパディエイさんが所属する『ナズ国際財 団』の職員4名が警察によって嫌がらせを受け、ついには連行・不当逮捕を余 儀なくされました。この事件をきっかけに『ナズ国際財団』では、同性愛者の 人権侵害や暴力等へとりくむための法律相談や国際活動を近年活発にすすめる ことになります。昨年は国連人権委員会において、同性愛者の人権侵害の実例 について初めて報告することができ、世界中が注目を集めることになりました。

一方日本国内では、99年になってようやく「エイズ予防指針」の中で個別施 策層という概念が採用され、最もHIV感染リスクの危機にさらされている同 性愛者(ゲイ/レズビアン/MSM)に対して、当事者主体のコミュニティ・ サービス活動にもとづいたHIV予防啓発を促進していく条件が整いました。 しかし同性愛者に対するHIV予防啓発対策の開始があまりにも遅かったこと、 また性的指向についての理解が脆弱なため社会全般に偏見も根強く、未だ高い 感染リスクにさらされています。

この企画では、双方のNGO活動の報告を踏まえ、様々な社会状況の差異(経 済/言語/地理)について認識を深めながら、南北のアジア地域での同性愛者 等へのHIV予防啓発の共通点と差異をふまえ、今後の取り組みの在り方や方法 を考えます。

■演者:
・アディティア・ボンディオパディエイ氏 ナズ国際財団(南アジアMSM予防啓発NGO)法律専門研究員/APレインボー(LGBTアジア太平洋エイズNGO連合)代表
・風間孝氏 財団法人エイズ予防財団リサーチ・レジデント/NPO法人アカー・ゲイスタディーズ主任研究員

■進行・司会:特定非営利活動法人動くゲイとレズビアンの会

「アジアのエイズ活動家」を招いての連続ワークショップ
同性愛者へのHIV予防から人権擁護とりくみ 〜インドと日本の同性愛者NGO活動〜

■日時・場所:

○in神戸/日時:2003年11月27日(木) 15:40〜17:30
場所:神戸国際会議場 第5会場(5F 502)
神戸市中央区港島中町6-9-1
(JR三ノ宮駅からポートライナー「市民広場駅」徒歩10分)

○in大阪/日時:2003年11月29日(土) 18:30〜20:30
場所:クレオ大阪北
大阪市東淀川区東淡路1-4-21
(阪急京都線「淡路駅」徒歩10分・大阪市営バス「東淡路一丁目」徒歩3分)

○in京都/日時:2003年12月01日(月) 18:30〜20:30
場所:同志社大学今出川キャンパス・弘風館3F33番教室
京都市上京区今出川通烏丸東入玄武町601
(京都市営地下鉄 烏丸線「今出川」徒歩1分)

○in東京/日時:2003年12月03日(水) 18:30〜20:30
場所:スマイル中野3F会議室
東京都中野区中野5丁目68-7 (JR中野駅北口徒歩5分)

■お問い合わせ先:特定非営利活動法人 動くゲイとレズビアンの会
東京都中野区本町6-12-11 石川ビル2F
TEL:03-3383-5556 FAX:03-3229-7880 occur@kt.rim.or.jp https://www.occur.or.jp

□OFFICIAL SITE
https://www.occur.or.jp/symp/top


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