ベルギー上院司法委員会は先月下旬、婚姻権により異性カップルが
受ける民法上の利益と同等の権利を同性カップルにも与えることを、
支持する決議を11-4で採択した。ベルギーでは今年6月に、
同性愛カップルの結婚合法化法案が了承されているが、
今回の決定は、来年行われる上院・下院での法案通過を
よりスムーズにする上で、重要な役割を果たすことになる。
法案には、野党のフラームス・ブロックら3党が反対しているが、
通過する可能性が高いと見られている。
与党・エコロ(緑の党)のマグダ厚生相は、「政府は、結婚が(すべての国民に与えられた)憲法上の権利であると考えている。
そして、同性愛カップルと異性愛カップルが平等に扱われるための唯一の方法だと思う」と話している。
法案が成立すれば、欧州ではデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイスランド、
フランス、オランダ、ドイツに続いて、同性愛カップルの結婚(またはそれと同等の権利)が認められた国家が誕生することになる。
人口の大勢がローマ・カトリックで占められた国家としては、フランス以来2国目となる。
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https://www.senate.be/home/home.html (ベルギー上院議会)
|milk vol.67 2002/11/22 |home|2002 |