【英】国教会の政教分離を示唆
全世界の聖公会の指導者で英国国教会のトップでもある、ジョージ・ケアリー・カンタベリー大主教は、いつの日にか国教会は国家との関係を切ることになると語った。英国の「サンデータイムズ」紙は、元ドゥーハム主教で正教分離派のデビッド・ジェンキンス氏の、「英国は既にクリスチャン国家ではなく、教会も全国にある必要はない」とのコメントもあわせて掲載した。しかし国教会側は、ケアリー氏の発言は教会の変化を議論しようとの意で、新しい教会と国家との関係を断つとの意味ではないとコメントした上で、「国民の真意を知る必要がある」と付け加えた。

ヘンリー八世が法王庁と分かれ、最初の妻との離婚を成立させた1534年以降、教会内部では、国家と教会との分離議論が続いている。しかし現在、分離支持は少数派。大主教区での今回の会議でカンタベリー大主教は、英国議会上院での主教議員を26から16議席に減少させる議論にも触れ、「議員数より、全国で教会の伝道が行われているかどうかが重要だ」と述べたという。


|milk vol.28 2000/04/22 |home2000

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