■放送内容&解説■
「公的な教育現場で同性愛を助長してはならない」というイギリス地方自治
法28条を、ブレア政権が撤廃の意向を示していることに対し、立場によって
意見が大きく分かれているイギリス国内の様子を、8分間にわたってリポート。
通称「セクション28」と呼ばれるこの法律は、同性愛者の権利拡大を求める声が高まっていた1988年、当時のサッチャー政権が「伝統的なイギリス社会の価値観が失われる」との危機感からつくられた法律。イギリスの公立学校では、この法律があるために、教師が同性愛の子どもの相談にのることも許されておらず、現場の教師たちの多くが撤廃を要求している。
■公立学校/ブロッキー教頭
「教育現場では最初から良い悪いを決めつけないで、
自由に論議をする環境を設けることが必要。」
■公立学校保護者会/アプリヤード会長
「子どもたちは好奇心がおう盛で何でも試したがる。
法律の撤廃は同性愛を広げることなってしまいかねない。」
■イギリス国教会/ホロウェイ牧師
「男と女の組み合わせが神が教えてくれた根本の原則。
性が乱れる中で同性愛を容認するような法改正は言語道断だ。」
■ブレア首相
「この微妙な問題に関して、教育相を通じて適切な指針を示すつもりだ。
ただ、反同性愛者の感情を利用しようという動きが気になる。
このような動きには、公正な議論を通じて断固反対していく。」
■NHKの結論(むすびのことば)■ 「同性愛者の権利拡大は“むしろ保守的”」
「ブレア首相がやろうとしていることは、じつはEUの求めにそったものなんです。EUは加盟国に対して、同性愛の差別につながる法律を廃止し、同性愛のカップルに結婚している男女と同じ法的資格を与えることも求めているんです。ヨーロッパ全体の流れから見ますと、(法律撤廃を進める)イギリス社会はむしろ保守的といえるかもしれません」
(2000年4月3日放映 総合評価:★★★)
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