アメリカ有数の投資銀行モーガン・スタンレー社とその元従業員クリスチャン・カリーさんとの間で争われていた訴訟で、
このたび双方が和解に応じることで決着した。モーガン・スタンレー側の弁護士が1万ドルで人をやとい、
カリーさんに不利な証言を警察に流したことが明らかになったため。
カリーさんは1998年に会社の資金を使い込んだとして解雇されていたが、裁判の争点はもっぱら、カリーさんが黒人であること、また、当時ゲイ雑誌にカリーさんのヌードが掲載されたことが解雇の原因であるかどうかであった。
モーガン・スタンレーは、和解にあたって、ナショナル・アーバン・リーグ(マイノリティー支援団体)に100万ドルの寄付をすることを表明。また、裁判費用やカリーさんが使い込んだとモーガン側が主張していた金の弁償を求めないことも明らかにした。
解雇は人種差別だとして、ニューヨーク地裁に13億5千万ドルの訴訟を起こしていたカリーさんは、その訴えを取り下げた。
「これ以上争いを続けても家族も自分も消耗してしまうだけ。賠償金は得られなかったが、結果には満足している」と語った。
|milk vol.35 2000/10/22 |home|2000 |