【米】パウエル元統合参謀本部議長を国務長官に指名
ブッシュ次期米大統領は今月16日、初の閣僚人事として、国務長官にコリン・パウエル元統合参謀本部議長(63)を指名した。 上院の承認は確実と見られ、米国史上初の黒人国務長官の誕生となる。

パウエル氏は、1991年の湾岸戦争を指揮した国民的英雄。リベラルな考えの持ち主であるが、ゲイが軍隊に入ることには強く反対していることで知られている人物。クリントンの同性愛者に対するリベラルな政策に対しても公然と反対意見を唱えていた。

パウエル氏指名の発表はテキサス州クロフォードの学校講堂で行われ、ブッシュ氏は指名理由として、「米国のパワーと比類なき影響力を民主主義・自由の推進、世界平和のために用いていきたい。その顔となり、声となるのにパウエル氏以上にふさわしい人はいない」と述べた。

ブッシュ次期米大統領は翌日、コンドリーザ・ライス・スタンフォード大学教授(46)を国家安全保障担当補佐官に起用することを発表。安全保障関係の要職である大統領補佐官に、黒人女性が就任するのも初めてとなる。なお、米軍内の同性愛者の扱いについてもっとも深く関与する国防長官には、保守派のコーツ元上院議員の就任が有力視されている。


|milk vol.37 2000/12/22 |home2000

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