【アフリカ】南アフリカ・同性愛の相手方を被扶養者に認定
南アフリカ・プレトリア高裁はこのたび、同性のパートナーを被扶養者と認める初めての判決を下した。同国は昨年施行した新憲法で、性的指向の自由を保証しており、判決はこれを受けたもの。この裁判は、女性警察官(33)が、同居相手のレズビアン女性を健康保険の被保険者として登録するよう警察当局に求めたのに対し、「被保険者は配偶者もしくは遺族、独立していない子供に限る」と拒否されたため、提訴していた。同高裁は、警察当局の拒否を新憲法に反する「差別」と判示した。

現在、政府は新憲法の趣旨に沿い、同性愛者間の結婚を認めるための法整備の検討を進めている。今回の司法判断は、この動きを先取りした形で、「(同性愛者間の)つながりを法は認める時期だ」と踏み込んでいる。


|milk vol.2 1998/02/22 |home1998

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