■同性愛の子供に異性愛を強要するのは明らかな幼児虐待
■5月24日放映TBSテレビ「CBSドキュメント」
先月24日放送のTBSテレビ系列「CBSドキュメント」にて、「未成年ゲイを持った親たち」と題された特集が放送された。
特集のはじまりは、「PFOX」という同性愛に否定的な見解を持った
保守系カトリックの親たちが集まる団体へ所属する、ゲイの息子を持つ母親サラ氏の次の一言から始まった。
「(子供からカミングアウトをされて)死にたくなりました。だってもう人生
は終わりじゃないですか。ゲイでいいことなんてありますか? 家族も子供も持てない人生なんて終わったも同然です。人にも嫌われるし、神様がお許しになりません。」
続いて、サラ氏のような思想に近い(同性愛者の子どもを持つ)親たちが頼りにしているという
団体「EXOUDUS」が紹介された。この団体の副会長を務める「元同性愛者」だという
ジョン・ポールク氏はインタビューで次のように主張した。
「同性愛者はセラピーによって異性愛者に転向させることができます。
実際に私ができたように。※」 編集部注※ポールク氏は同性愛者から異性愛者になったのではなく、
もともとの性的指向が両性愛(バイセクシュアル)で、それがセラピーによって「異性愛者寄りになった」に過ぎないと考えるのが自然です
それらに対立する意見として、同性愛者であった8歳の息子にカミングアウトをされたという
母親キャシー・タナー氏と、セラピーを受けたが効果はなかったと主張する男性、
ダグアク・チャーチ氏が反論した。
タナー氏は「息子は自分がホモだと言いました。それから息子に異性愛者になる訓練を色々させました。
格闘技や空手などを習わせ、時には試合にも出させましたが、女性的だった息子は大変怯えていました。
異性愛者にするためには、私も父親もそれが正しいと思っていたのです。
でも無駄でした。息子は同性愛者になるのが嫌で従っていましたが、
跳んでもない幼児虐待をしていたのです。」と話した。
チャーチ氏は「悪魔払いに3日間の断食、お祈り、とにかく同性愛を治せる可能性のあるものなら、
ありとあらゆるものを試しました。しかし、どれも無駄でした。全然効果はありません。
同性愛は病気ではないから、EXOUDUSのようなセラピーを受けても治るものではない。」と警告した。
特集はその後、同性愛者の集会で講演するタナー氏の姿を映して終了。CBS側は
中立的立場で両者の意見を伝えていたが、「同性愛はセラピーによっては治らない」
というメッセージがこめられた内容であったのは明らかだった。MCのピーター・バラカン氏は、
「同性愛者を差別する気は全くないけれど、同性愛を告白された親のつらさは理解できます。」と
コメントした。
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