決定的な治療薬がないとされてきたエイズウィルス(HIV)の新ワクチンが2002年
までに誕生する可能性が強まった。開発しているのはエイズウィルス発見者の一人、
米メリーランド大のロバート・ギャロ教授と仏ピエール・マリー・キューリ大学のダニエ
ル・ザクリ教授らのグループ。
研究開発中のエイズワクチン「アンチtat(タット阻害ワクチン)」第1相臨床結果を、
米有力医学誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・バイロロジー」に掲載した。
ザグリ教授はその中で「ワクチン接種の安全性が証明された。そしてHIV感染者
全員に抗tat抗体ができた。これは、治療薬だけでなく予防ワクチンにもなり得る証
拠だ。」と好感触があったことを報告した。
医学ジャーナリスト松井宏夫氏によると、FDA(米食品医薬品局)がザクリ教授グル
ープが申請していたサルを使ったエイズ予防ワクチンの実験を許可。12月から米国
内でスタートすることになった。この実験はワクチン接種後にHIVウイルスを投与する
もので、この結果が成功すれば、治療薬、そしてエイズ予防ワクチンとして実効性の
道が開けることになる。
|milk vol.9 1998/09/22 |home|1998 |