■性同一性障害・歴史的な1日をむかえた各メディアの反応
■10月16日各マスコミ(テレビ・新聞・政党機関誌)
10月16日に行われた、正当な医療行為として国内初となる性転換手術(性別適合手術)は、
国内のマスコミにも大きく取りあげられた。
報道のされ方としては、そのほぼ
すべてが法の整備が待たれる現状まできちんと伝えていて、今回の埼玉
医科大学の決断を全面的に支持するものだった。
NHKテレビでは夕方から深夜の時間帯にかけてのニュース番組に、米公定歩合
下げのニュース、台風10号関連のニュース、そして性同一性障害の手術、
という順番で伝えられた。首都圏ニュース845では、15分枠にもかかわ
らず、相当の時間をかけてこの問題に焦点をあてた特集が組まれた。
民放テレビ各局においても同様で、とくにフジテレビ、テレビ朝日系列のニュース番組で
はトップニュースとして報道されたものもあり、積極報道が目立った。
主要な新聞各社をみると、この日の夕刊では日経を除く全紙が一面に
掲載、さまざまな学者や専門家によるコメントがともにつけくわえられたが、
そのほぼすべてが法整備の遅れと改善を訴える内容だった。
一方、政党機関誌をみると、しんぶん赤旗(日本共産党)が、手術が行われた事実のみ(法
整備の改善コメントなし)を伝えた以外は、自由新報(自由民主党/自民党)、公明新聞(公明党)、社会
新報(社民党)とも一切ふれられていなかった。
|milk vol.10 1998/10/22 |home|1998 |